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2012年8月15日 (水)

控訴人兼被控訴人・第一審 原告グリーと「被控訴人兼控訴人・第一審被告ディー・エヌ・エーに知財高裁判決

グリー対ディー・エヌ・エーの著作権訴訟・知財高裁判決文

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT

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知財関与者各位と共に、著作権の動向について認識を深めるため、平成24年(ネ)第10027号著作権侵害差止等請求控訴事件の知財高裁判決文(平成24年8月8日言渡)の要旨を摘記する。

1.    原審・東京地裁平成21年(ワ)第34012号判決は、ディー・エヌ・エー作品における「魚の引き寄せ画面」は、グリー作品における「魚の引き寄せ画面」に係るグリーの著作権(翻案権・公衆送信権)および著作者人格権(同一性保持権)を侵害するとしたが、その余の著作権および著作者人格権侵害の主張を認めず、また、ディー・エヌ・エーらの行為は、不正競争防止法2条1項1号(他人の商標など、他人の商品等表示として需要者の間に広く認識されているものと同一、もしくは類似の商品等表示を使用し、または、その商品等表示を使用した商品を譲渡し、輸出し、輸入し、もしくは電気通信回線を通じて提供して、他人の商品または営業と混同を生じさせる行為)にも不法行為にも当たらないとし、合計2億3460万円およびその遅延損害金支払を認める限度でグリーの請求を認容した。

2.    グリーはこれを不服として、損害賠償請求の対象期間に対応する追加の損害金1億2865万円およびその遅延損害金の支払を、知財高裁に訴求した。

3.    ディー・エヌ・エーも、東京地裁判決を不服として知財高裁に控訴した。

4.    知財高裁は、「ディー・エヌ・エー作品の画面の変遷と素材の選択および配列の表現から、グリー作品のそれの表現上の本質的な特徴を直接感得することはできない。よって、ディー・エヌ・エーがこのディー・エヌ・エー作品を制作したことが、グリーのこのグリー作品の翻案権を侵害したものとは言えず、公衆送信権を侵害したと言うこともできない」などの判断を示し、東京地裁の原判決について、ディー・エヌ・エー敗訴部分を取消す等の判決をくだした。

佐成重範弁理士所見→「表現上の本質的な特徴を直接感得する」などの実際上の要素を、上記判決原文に即して明確に把握することが重要である。

(コメントは sanaripat@gmail.com  にご送信ください)

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