最近のトラックバック

2019年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

« インターネット活用企業の海外市場展開支援体制 | トップページ | 薬種商から業歴142年、コニシの先端産業接着能力 »

2012年5月20日 (日)

ソブリンリスク論の混淆とユーロ危機論

マネー知財の活用とリスク論

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT

B Site http://sanaripatent.blogspot.com/

R Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat

Twitter http://twitter.com/sanaripat

概念を曖昧に放置しておいても現実の解決が遂げられて行く場合もあるが、概念の混淆が危機を深刻化する場合もある。例えば「ソブリンリスク」の語は今や随所に溢れているので、カントリーリスクとの概念区分が論じられたりするが、必ずしも納得できるものではない。

例えば榊原英資・浜 矩子の両氏は、経済セミナー誌上で同様の意見を次のように述べている(SANARI PATENT要約)

1.    ソブリンという語は本来、国家・主権だったが、今はソブリンリスクは主として財政状況を中心とする、国のリスクをいう。

2.    以前、カントリーリスクの語があり、今は使われなくなったが(SANARI PATENT考察: これは誤認ではないか)、その国が独裁者に乗っ取られるかも知れないとか、資源の枯渇状態が続くかも知れないとか、その国の投資先としての危険性で、天変地異のリスクも含む。

3.    一方ソブリンリスクとは、国家が国民経済をまともに運営していくことができるかという、財政状態に着眼した語である。要するにソブリンリスクとは、国が借金を返せなくなる危険度の高さである。

4.    カントリーリスクは以前は、ラテンアメリカなどの弱小な国が、場合によってはデフォルトを起こすリスクだった。今度のソブリンリスクは、欧州に端を発し、先進国の問題である。

SANARI PATENTでは、知財をリアル知財・デジタル知財・マネー知財の3範疇に分つが、ソブリンリスクは国単位でのマネー知財の破綻であるが、この破綻現象の生成原因は国のリアル知財(物的統治の実質的健全性)とデジタル知財(国の情報健全性)の欠落・誤用に起因すると考えるから、ソブリンリスクとカントリーリスクを区別することは、むしろ誤解に導くと考える。換言すれば、ソブリンリスクとカントリーリスクは常に表裏一体をなして顕在あるいは伏在し、両者合体のリスクとして、その強弱の程度が判断されなければならない。

特にユーロリスクは、EU体制のリスクであり、国家群リスクであるが、その評価はマネー知財として当面の課題である。現在、グローバルにユーロリスクが認識されて、円に対する評価は上方指向し、対ユーロ円高をもたらしているが、日本国内では、これが却って日本経済におけるリスクと認識され、株価の急落をもたらしているが、識者と呼ばれる方々が、単なる用語比較でなく、日本経済に対するリスクの判断を適切に行い得るよう、総合判断を示すことが望まれる。

(コメントは sanaripat@gmail.com  にご送信ください)

« インターネット活用企業の海外市場展開支援体制 | トップページ | 薬種商から業歴142年、コニシの先端産業接着能力 »