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2012年4月16日 (月)

ソフトバンクモバイルが知財高裁で勝訴

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT

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本件知財高裁訴訟の原告DAPリアライズは、発明の名称「携帯情報通信装置、携帯情報通信装置を使用したパーソナルコンピュータシステム及び携帯情報通信装置用外部入出力ユニット」の特許権者であるが、本件知財高裁訴訟の被告ソフトバンクモバイル(訴訟代理人・原島典孝弁理士)は、上記原告所有の特許の請求項5について無効審判を請求した。特許庁はソフトバンクモバイルの請求を認容し、DAPリアライズの上記請求項5記載発明の特許を無効とする審決をした(2011-09-29)。そこでDAPリアライズは、この審決の取消を知財高裁に訴求したが、知財高裁はDAPリアライズの請求を棄却し、訴訟費用はDAPリアライズの負担とすると判決した(判決言渡2012-04-11)(平成23年行ケ10350審決取消請求事件)。

DAPリアライズの本件発明(請求項5)は、記載請求項記載の送信入力手段、送信無線通信手段、プログラム・データ格納記憶手段、データ処理手段、ディスプレイ手段、インターフェイス手段を備え、請求項記載機能を記載過程により実現することを特徴とする携帯情報通信装置である。

特許庁の審判は、上記請求項5と従来技術との相違点について、請求項5記載の発明は、従来技術から、当業者が容易に想到できたものであるから、進歩性を欠き、これに対する特許は無効と審決した。

DAPリアライズは非容易想到性を主張したが、知財高裁は、「従来技術には、これを本件発明に適用する動機や示唆が存在した」など、DAPリアライズの主張にはいずれも理由がないとして、その審決取消請求を棄却した。

佐成重範弁理士所見→本件の主たる争点は、進歩性の有無であるが、特許庁の査定において進歩性が肯定された発明について、特許庁の審決がこれを否定し、知財高裁が審決の判断を肯定した。発明の進歩性が、その構成を想到することが容易であるか否かを基本として判断されると言っても、その判断の手法を具体的に示されなければ理解し難いが、今次知財高裁判決には、従来技術による「動機付け」「示唆」の存在が、想到容易性認定の一根拠となっている。

(コメントは sanaripat@gmail.com  にご送信ください) 

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