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2012年2月 9日 (木)

ピンクレディ側が最高裁で敗訴判決文の勘所

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT

B Site http://sanaripatent.blogspot.com/

R Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat

ピンクレディをめぐるパブリシティ権訴訟は、最高裁判決が2012-02-02に言渡され、今次案件についてはピンクレディ側敗訴の結果となったが、パブリシティ権は今後デジタルコンテンツの産生量が著増することに伴って問題化する契機も著増すると予想されるので、最高裁会社判決文の勘所を備忘して置く(SANARI PATENT要約)

1.    本件は、ピンクレディを被写体とする14枚の写真を無断で週刊誌に掲載した被上告人(「女性自身」誌の発行者)に対して、ピンクレディな肖像が有する顧客吸引力を排他的に利用する権利が侵害されたとして、不法行為に基づく損害賠償を求めた事案である。

2.    平成18年ころには、ダイエットに興味を持つ女性を中心として、ピンクレディの曲の振付を利用したダイエット法が流行した。

3.    本件各写真は、かってピンクレディ側の承諾を得て女性自身誌側のカメラマンにより撮影されたが、ピンクレディ側は本件写真が本件雑誌に掲載されることについては承諾しておらず、無断で掲載された。

4.    肖像を無断使用する行為は、「肖像それ自体を独立して鑑賞の対象となる商品等として使用し」「商品等の差別化のため商品に付し」「「専ら肖像が有する顧客誘引力の利用を目的とすると言える」場合に、パブリシティ権侵害として不法行為法上、違法となる。

5.    しかしながら、本件記事の内容は、ピンクレディそのものを紹介するものではなく、ピンクレディの曲の振付を利用したダイエット法について、その効果を見出しに掲げ、イラストと文字によって、これを解説すると共に、子供のころにピンクレディの曲の振付を真似ていたタレントの思い出等を紹介するというものである。そして本件記事に使用された写真は、200ページの記事のうち計3ページで使用されたに過ぎず、記事の内容を補足するため使用されたというべきである。従って、被上告人の上記行為は、「専ら上告人の肖像の有する顧客吸引力の利用を目的とするものとは言えない、」

佐成重範弁理士所見→今次最高裁の見解は、米国著作権法のFair Use条項の理念に一致しているものと解し、賛意を表する。(注)平成212056損賠政策請求事件・平成240202日最高裁第一小法廷・判決・棄却

(コメントは sanaripat@gmail.com  にご送信ください) 

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