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2011年10月 7日 (金)

株式会社コムラテックが知財高裁で対特許庁長官勝訴(審決取消請求)

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT

B Site http://sanaripatent.blogspot.com/

R Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat

Twitter http://twitter.com/sanaripat

標記株式会社コムラテックは、HPの自己紹介で次のように述べている(SANARI PATENT要約)。

「今や、あらゆる商品、身の回りに存在する液晶ディスプレイ、コムラテックは、その液晶ディスプレイに欠かせない配向膜を均一にコーティングできる特殊印刷板を製造。現在では、世界中の液晶ディスプレイメーカーに認められ、圧倒的なシェアを誇り、これからも、更なる大型化や高精細化などの多様化するニーズに応えるべく、技術開発する。」

従って、コムラテックの特許発明も、「大型樹脂凸版の製法およびそれによって得られた大型樹脂凸版」(特許庁公開日2011-10-06)、「薄膜太陽電池用裏面電極の製造方法」(特許庁公開日2011-01-13)など続出しているが、先に、名称を「樹脂凸版」とする発明について特許出願したが、特許庁から拒絶査定を受け、不服審判を特許庁に請求したが、これに対しても「請求不成立」と審決されたので、この審決の取消を知財高裁に訴求し、知財高裁はコムラテック(本件訴訟代理人・西藤征彦弁理士・伊崎愛佳弁理士)の請求を認容して、特許庁の審決を取消し、訴訟費用は被告特許庁長官の負担とすると判決した(2011-10-04判決言渡:平成22行ケ10329審決取消請求事件)。

本件コムラテック特許出願における請求項には、「印刷部の表面に多数の凸部が形成された透明な凸版本体と、この凸版本体の裏面に接合され裏打ちされた透明なベースフィルムと、このベースフィルムの裏面に透明な接着剤を介して積層された透明な合成樹脂板を備えた樹脂凸版であって、上記合成樹脂板の裏面にバーコードが、上記凸版本体の印刷部とは別の箇所の表面側から読取可能な状態で形成されていることを特徴とする樹脂凸版」と示されている。

本件知財高裁訴訟での主たる争点は、この発明が、先行技術から想到容易でなく、進歩性を認め得るか否かであって、特許庁の査定・審判は進歩性を認めなかったのに対して、知財高裁は進歩性を認め、コムラテックの勝訴判決を言い渡したものである。

コムラテックの上記発明内容と先行技術との一致点・相違点および、先行技術からの想到可能性判断の技術的論考は、今次判決を精読し、今後の参考とすべきである。

(コメントは sanaripat@gmail.com  にご送信ください)

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