最近のトラックバック

2019年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

« Intimate Interchange of Intellectual Properties and Commodities Between Japan and China | トップページ | METI Supports TOPPANN ‘s Next Generation Barrier Film, Solar Battery Parts »

2010年10月 1日 (金)

Buckwheat Noodles and Green Tea Trade Mark “IEMON” Disputed at IP high Court

 お蕎麦と緑茶の商標権「伊右衛門」をめぐる知財高裁判決

弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT

B Site http://sanaripatent.blogspot.com/

R Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat

Twitter http://twitter.com/sanaripat

有限会社はせ川製麺所が特許庁における登録を受けて所有する「伊右衛門」(「そば処」の3文字が小文字で肩書きされている)の毛筆文字商標について、株式会社福寿園とサントリー株式会社が、その登録を無効とする特許庁審決を求め、特許庁が無効審決したので、はせ川製麺所がこの審決の取消を知財高裁に訴求したが、知財高裁は、はせ川製麺所の請求を棄却した。34ページい及ぶ判決文の「知財高裁の判断」から、若干の論点を要約する。

(1)  商標を商品に使用する際には、需要者に対して、より効果的にアピールできるよう、その商標自体のデザインに修正を加えることもできるし、容器・包装・パッケージ等の形状ないしデザインに工夫を施すこともよく行われている。これも文字商標と一体をなす場合、その商標が使用されていると認めて差し支えない。(SANARI PATENT考察: 原告は、被告が商標不使用の状態にあったので、文字商標「伊右衛門」を緑茶ボトルに使っていたとは言えない、として、被告の「不使用」を主張した争点に関する判断であるが、デフォルメの程度にもよると考える。)

(2)  サントリーは、緑茶飲料「伊右衛門」の発売当初から、宮沢りえ等によってCM放送するなど、商標を周知させている。(SANARI PATENT考察: 原告が、被告商標の周知性を否定したのに対して)

(3)  「伊右衛門」がもともと珍しくない人命であったとしても、サントリー・福寿園の緑茶の需要者・取引者によって、両者の業務に係りありと認識されていた。(SANARI PATENT考察: ありふれた人名等が商標性を得る条件を示している)

(4)  原告商標の「そば処」の文字は、小さく記載され、商標の腰部となっていない。

(5)  両商標から生ずる観念は、概ね江戸時代の人名「伊右衛門」であり、類似する。

(6)  蕎麦と茶は、密接な関係にある。

SANARI PATENT所見

原告は、被告に比べれば地域的企業に過ぎないとも言えるが(判決もその趣旨を指摘)、とにかく特許庁の審査を経て登録された商標が特許庁審決で無効とされ、知財高裁でも無効が緯持されたことに、少なくとも同情する。

(コメントは sanaripat@gmail.com  にご送信ください)     

« Intimate Interchange of Intellectual Properties and Commodities Between Japan and China | トップページ | METI Supports TOPPANN ‘s Next Generation Barrier Film, Solar Battery Parts »