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2010年8月12日 (木)

CANON’s Cell-Production System of Digital Camera Contributes its High Performance

 キャノンの今次業績報告好調とセル方式内製の成果

弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT

B Site http://sanaripatent.blogspot.com/

R Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat

Twitter http://twitter.com/sanaripat

キャノンの今次事業報告(2010-04-0106-30)は、外部環境として「急激なユーロ安も、市況への影響なし」、実績は、「コンシューマー好調、オフィスビジネス回復持続」で2割以上の増収を実現、「数量増による生産性向上の加速」で売上総利益率49.0%、「経営のクオリティ向上活動の定着」により経費効率化を推進し、営業利益前年同期比約2.5倍という好調ぶりである。

しかし、上記に用いられた用語はやや抽象的であるから、「経営のクオリティ」や「経費効率化」の実体が何であるかは、むしろ外部の評論で考察する方が速い。例えば日経ビジネス2010-07-05は「キャノンはセル生産が司令塔」と題して、次のように述べている(SANARI PATENT要約)

1.      キャノンはデジタルカメラでは台数ベースで世界首位だが、同業他社は生産を外部委託してコスト削減を進め、特にコンパクト型デジカメでは外部生産比率が5割を超えた。

2.      キャノンは100%自社生産を緯持している。さらに、コンパクト型の約6割、デジタル一眼レフは略全量を国内生産する。

3.      では円高の中で、どのようにして国内生産の競争力を緯持するのか。その応答をキャノン大分事業場に見る。キャノン大分事業場では、コンパクト型、デジタル一眼レフ、ビデオカメラを量産しているが、売れる商品のセルには、売れない商品のセルから要員を回し、生産効率を高める。キャノンの「セル生産」は、従業員と機械が一塊となって部品の取り付けから加工、検査までの工程を行う。ベルトコンベアによるライン生産では、生産能力の拡大が機械設備の増強を伴い、時間を要する。セル生産においては、需要が多い商品に機動的に生産能力を振り向け得る。また、各セルが独立生産するので、一つのセルが停止しても、ほかのセルは影響なく製造できる。

4.      セル生産は他社も導入しているが、その有効性は企業により差がある。従業員の能力が生産性を大きく左右する。何より、従業員が複数の工程をこなせないとセル生産のメリットが活かせず、その確立には長期間と熟達を要する。

SANARI PATENT所見: キャノンの事業分野は特許権数が極めて多く、包括的クロスライセンス契約が締結されているが、キャノンのノウハウと人材集積から成る独自のセル方式は、侵害・漏出できない強固な知的財産として、極めて貴重である。(コメントは sanaripat@gmail.com  にご送信ください)

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