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2009年8月 7日 (金)

Influences of Bundle Service to the Competitive IT Market 

電気通信市場の競争におけるバンドルサービスの影響

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT

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 ブロードバンド市場の拡大に伴って、複数サービスを包括供給する様々なバンドルサービスが、欧米、アジア(韓国等)諸国で共通の現象となっている。その影響の把握が重要である。

9.(承前2009-08-06記事)総務省がアンケート調査した結果、バンドルサービスを構成する各種要素の相対的な重要度を比較すると、料金水準、インターネット接続、移動体通信、月額料金割引などが、利用者のサービス選択に与える影響が大きいことが示唆された。また、インターネット接続について見ると、特に100Mbps以上級のブロードバンドが重視されていることが判明した。

10.さらに、京都大学依田高典教授研究室と共に、固定電話、インターネット接続、および移動体通信の連携したFMC型サービスに焦点を当てた本格的な計量分析を実施した。その結果、「固定移動間の無料通話サービス」「請求書の一本化」「コンテンツ・アプリケーションの共有」の各要素については、利用者がサービスを選択するに当たりプラスの評価を与えており、これらの合計のWTP(支払意思額:Willing to Pay)は約700円程度であることが判明した。

11. また、FMC型サービスの普及率を推計したところ、無料通話サービス、請求書の一本化、コンテンツ・アプリケーションの共有化が無料提供される場合には約9割の普及率に達し、1000円程度の有料サービスであっても、約3割の普及率が見込まれることが判明した。

12. これらの結果から、料金面でのメリットが重視されていること、無料通話、請求書の一本化、コンテンツ・アプリケーションの共有化が図られるFMC型サービスが利用者の選択に影響することが確認された。

13. こうしたバンドルサービスは、利用者利便の向上に寄与するものであり、事業者から見れば範囲の経済性が発揮される可能性がある一方で、特定市場の支配的事業者が関係する場合には隣接市場へのレバレッヂも懸念される。なお、競争評価2008におけるバンドルサービスの分析は、利用者アンケート調査のみに基づいており、より詳細な分析を行うためにも、多面的なデータ収集の可能性を考えつつ、今後さらに注視すべきである。

14. 今後重点的な評価分析が求められる市場(以下次回)

(コメントは sanaripat@gmail.com  にご送信ください)

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