TOYOBO Creates New Value by High-Function Products
東洋紡の骨格形成とオープンイノベーション
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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会社四季報は東洋紡について、「紡績界名門」と書き始めているが、東洋紡の今次報告書における売上高構成比の数値では、フィルム・機能樹脂(Film and Functional Polymers)が33.3%、産業マテリアル(Industrial Materials)が20.3%、ライフサイエンスが9%で、衣料繊維は30.4%という事業骨格である。坂元社長の挨拶には、「期前半は原燃料価格の高騰、期後半は世界金融危機の実体経済波及で、自動車、液晶部材の市場が厳しく、衣料繊維事業の圧縮など構造改革に伴う損失などで、連結売上高3673億円(前期比14.9%減)、連結経常利益21億円(90.2%減)となった(SANARI PATENT要約)」と述べている。
しかし「今後の取組」については、高い意欲が堅持されて、「コアテクノロジーを駆使して新しい価値を創造し続ける高機能メーカーを目指す」が、当面、製造固定費の圧縮・変動単価の引き下げなど収益力の確保、投資規模圧縮によるフリーキャッシュフローの確保、資源再配置による資産効率の向上、環境浄化・エネルギー・バイオ・機能膜での新事業テーマの創出によって、足元から固めていく。
SANARI PATENT所見
今次報告書には次の2製品を紹介している。
1. 共重合ポリエステル樹脂「バイロン」について、1998年に透明タッチパネル用途での開発・販売を開始したが、東洋紡では主に銀粒子を配合したペーストを設計・生産しており、回路形成が容易で電流を流しやすいのが特長である。
2. 低温硬化型導電ペーストを東芝と共同開発した。これによってモバイル機器のアンテナの容積を小さくすることができ、携帯電話などでの展開が期待される。
今後の開発方針としては、東洋紡がコア技術とする「高分子重合・変性技術」「高分子成型加工技術」「バイオ技術」を更に進化・融合させ、成長市場領域と位置付けている「自動車」「電子・情報表示」「環境」「生活・安全」「ライフサイエンス」の5つの領域で新事業の創出を加速するとしている。
オープンイノベーションを強調していることは、海外の高分子成型加工技術や複合材料の研究拠点などとのネットワークを活用する方針として、内閣知財戦略本部の重点施策に沿うものである。
(コメントは sanaripat@gmail.com に御送信下さい)
TOYOBO バイロン 導電ペースト オープンイノベーション


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