TORAY will Work toward Sustainable Growth as a Global Business Group
世界金融危機下の東レ企業行動、特に新規事業
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
Hub Site http://sanaripatent.blogspot.com/ 住友商事のLNG事業
Sub Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat 東芝テックの領域
1. 東レの新規事業・新規投資・知的財産開発
1-1 新規事業・新規投資として次の事業が注目される。
1-1-1 名古屋事業所に「オートモーティブセンター」を開所(2008-06)
1-1-2 名古屋事業所に「アドバンスドコンポジットセンター」を開所(2009-04)
1-1-3 上記2センターを総合する「Automotive and Aircraft Center」の組織を発足(2009-04)
1-1-4 中国の国有企業・中国藍星股份有限公司と共同で水処理事業の合弁会社設立に合意(2008-11)
1-1-5 ドイツのCarbon Fiber Reinforced PlasticsメーカーACE Advanced Composite Engineering GmbHに資本参加(2008-12)
1-2 本年4月以降の特許公開件数のみで413件に達している(2009-07-07現在)。例えば、
1-2-1 金属化フィルムおよび金属化フィルムコンデンサ(公開日2009-07-02)「幅が15mm以下の狭いフィルムにおいてもコンデンサの耐電流性を低下させることなく、耐電圧性を向上させる金属化フィルムコンデンサを提供する。」
1-2-2 光透過性電磁波シールドフィルム及びそれを用いたディスプレイ用フィルター、並びにそれらの製造方法(公開日2009-07-02)「低コストで導電性が高く、高精細なメッシュパターンが得られ、かつ直接に機能層を均一に塗工形成することが可能な、金属パターン層を有する光透過性電磁波シールドフィルムにおいて基材であるポリエステルフィルムと今続パターン層との密着性を改良する。」
3.2009-03期決算
東レの2009-03期決算は、連結売上高1兆4716億円(10.8%減)、営業利益360億0600万円(65.2%減)、当期純損益163億2600万円損失を示した。繊維事業で、欧州のスエード調(SANARI PATENT注:仔山羊、仔牛などの裏皮を柔らかくなめした革調)人工皮革事業や、タイのエアバック用ナイロン糸などが、下期に変調し、プラスチック事業は下期に各用途とも販売量が減少し、フィルム事業は太陽電池用途は数量を伸ばしたが、その他の用途は下期に出荷低調となった。情報通信材料・機器事業では、上期は半導体コーティング材料や液晶材料、PDP(SANARI PATENT注:プラズマディスプレイパネル)材料などが比較的堅調に推移したが、下期には、フラットパネルディスプレイや半導体・電子部品業界の生産調整によって、液晶関連を除き販売量が減少した。炭素繊維複合材料事業では、中長期的には航空機用途を含めて需要の本格的拡大が続く見込みであるが、短期的には、業界各社の増設によって需給が緩和し、売上高は前期比15.8%減となった。環境エンジニアリング事業では、逆浸透膜等の水処理膜は中国や中東で販促したが、国内は低調であった。ライフサイエンス分野では人工腎臓が販売量を伸ばしたが、医薬は薬価改定や競争激化で売上高は4.3%減となった。
4.2010-03期の見通し
東レは次のように述べている(SANARI PATENT要約)。
「世界経済は、先進国が揃ってマイナス成長に陥ったことに加えて、新興国や資源国の経済も低迷しており、当分の間、深刻な不況が続くものと見られる。日本経済も、海外景気悪化に伴う輸出の減少に加えて、企業収益の落ち込みと雇用・所得環境の悪化を背景に、個人消費や設備投資などの内需も低迷が続く見通しであり、景気の早期回復は見込めない状況である。事業環境の急激かつ大幅な悪化に対応して東レは、新たな中期経営課題を2009-04にスタートさせ、トータルコスト競争力強化を始めとする収益改善、更には事業構造改革への取組を推進する。2010-03期業績については、連結売上高1兆3000億円、営業利益150億円、当期純損益50億円の損失を予想している。」
SANARI PATENT所見
当面、来月7日に発表される東レ第一四半期の業績が注目される。
(コメントは sanaripat@gmail.com に御送信下さい)
TORAY Carbon- Fiber PDP 人工腎臓


最近のコメント