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2009年3月14日 (土)

Initiative in the process of Open Innovation 

知財の創出、事業化における諸問題

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT

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9-5-1-2(承前2009-03-13記事)イノベーションプロセスの分担化: オープンイノベーションの進展に伴い、イノベーションプロセスの分担化が進行する中で、収益を最大化するためには、そのプロセスのイニシアティブを取ることが一層重要になる。しかるに、アジア新興国の台頭やモジュール化の進展により厳しい価格競争、収益性低下が見られ、日本企業は、グローバル競争に勝ち抜くためのビジネスモデルの構築や知財戦略の実践に遅れがある。

9-5-1-3 共通基盤と差別化: 業種・企業ごとに差はあるものの、共通基盤については国際標準化によりコスト削減や市場拡大を図り、個別技術については差別化し囲い込むという戦略の浸透が十分でない。

9-5-1-4 知財事業化の総合プロデュース: さらに、現下の厳しい経済情勢のもとで、地域経済の活性化が求められているが、大学や中堅・中小企業が生み出した知的財産を適切に管理して他のリソースと有効に結びつけ事業化まで関与する総合プロデユース機能が脆弱である。

9-5-1-5 大学の機能: 大学の特許出願件数、特許実施件数とも着実に増加しているが、社会ニーズを踏まえた研究テーマの設定支援、有用な技術の評価・選定、権利取得・管理、企業への新しい事業コンセプトの提案など、大学の知的財産を産業界に効果的に移転するための総合的な機能が未だ弱い。

9-5-1-6 ベンチャーの実績: また、大学発ベンチャーを始め、知的財産を活用したベンチャー企業は多数創出されたものの、経営が軌道に乗っていないものも多い。一部不活性な大学発ベンチャーの存続が、ベンチャーの特性であるダイナミズムの低下をもたらしているとの指摘もある。

9-5-1-7 知財制度の国際調和: 知財制度に関しては、国際的に整合性がとれていない一部制度や、権利付与の遅延がグローバル市場における新たなビジネスモデル構築の阻害要因となるおそれがある。これまでも数次の法改正や審査迅速化に向けた体制整備が行われてきたが、未だ先進的な国際水準に比して遜色のないレベルに至っていない面がある。

9-5-1-8 知財権の濫用: マタ、オープンイノベーションの進展によって知的財産権の流動性が高まるのに伴って、米国を中心として、知的財産権の濫用的な行使の問題、いわゆるパテントトロール問題が顕在化したり、国際標準技術に関して不当な権利行使が行われている。産業の健全な発展を図る観点から、適切な権利公司の在り方について検討することが必要とされている。

SANARI PATENT所見

 上記9-5-1-8のパテントトロールは、プログラム特許、ビジネス方法特許、ソフトウェア特許など、試験研究の物的施設が比較的軽費な分野において、若干の新規性・進歩性をもって多数特許を取得し、買収して、これらを高価に販売する行為であり、特許の質の問題と深く関わり合っている。

 また国際標準化に関しては、いわゆるサブマリン特許が、必須技術の優位性をもって高額ライセンスを要求する道具となり、パテントポリシー徹底の課題となっている。

(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)

イノベーションプロセス、大学発ベンチャー、パテントトロール、ビジネス方法特許

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