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2009年2月19日 (木)

Protection of Trade Marks by Color, Sound, Scent 

欧州における新たなタイプの商標保護

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT

Hub Site http://sanaripatent.blogspot.com/

Sub Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat

2-5(承前2009-02-18記事)音の商標: 音楽、音声、自然音等の音から成る商標で、聴覚によって認識される商標である。

2-6 香り。においの商標: 嗅覚によって認識される商標である。

2-7 触感の商標:  触覚によって認識される商標である。

2-8 味覚によって認識される商標である。

2-9 トレードドレス: 明確な定義がないが、需要者に示すための商品・役務の外観等(appearance or image)を指す。例えば、商品の形状、包装、ラベル、「レストランの外装およびインテリアデザインの全体が一つのまとまりとして保護されるもの」が含まれる。

3.諸外国における商標保護対象

3-1 欧州: 商標の構成要素について、写実的に表現できる標識(Any Sign Capable of Being Represented Graphically)と規定し、動き、ホログラム、輪郭のない色彩、位置、音等の商標が広く保護され得る規定になっている。ただしこれらの標識が、ある企業の商品・役務と他の企業のそれとを識別することができる場合に限っている。

 欧州司法裁判所は、新しいタイプの商標が保護される要件等について次のように判断している。

3-1-1 輪郭のない色彩の商標のうち、単一の色彩から成るものが保護されるためには、その色彩が識別力を有することに加えて、その色彩を特定の者に独占させることが適切かどうかという公益上の配慮がなされなければならない。オレンジ単色の色彩についての商標登録の可能性が争われた事件(2003)がある。また、複数の色彩が組み合わされた商標が保護されるためには、その「色彩の組み合わせ」が識別力を有することに加えて、その「色彩の組み合わせ」の方法が明確に特定されていることが必要である。上部が青色、下部が茶色の商標見本について、「想定し得るあらゆる形態から成る商標」と説明されたものについての商標登録の可能性が争われた事件(2004)がある。

3-1-2 音の商標については、音を写実的に表現するには文章等による説明では不十分で、楽譜による表現を要する。鶏の鳴き声と音楽から成る音の商標登録の可能性が争われた事件(2003)がある。

3-1-3 香り・においの商標については、文章や化学式による説明や、香り・においを発する見本の提出によっても、香り・においが写実的に表現されたことにはならないとされた(2002事件)

SANARI PATENT所見

Capable of Being Represented Graphically」を特許庁は、「写実的に表現できる」と訳しているが、この「写実的」の意義を明確にしないと、特許権における「進歩性」と同様の紛争を招く惧れがある。

(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)

ColorSoundScent、商標、欧州司法裁判所

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