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2008年9月25日 (木)

Asia Contents Project by Kadokawa Group

Asia Contents Project by Kadokawa Group:角川グループの「アジア事業と今後の展望」報告

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT

Hub Site http://sanaripatent.blogspot.com/ (28 Sept 2008)「NHKがデジタルネイティブ特集」:(27 Sept 2008)「KDDIの諸分野Convergence」

 角川グループの本年度第一四半期報告が届いた。角川グル-プホールディングスの角川歴彦会長は、内閣知財戦略本部の本部員として特にコンテンツ政策に関する活発な発言をされており、その意味でも、角川グループの事業活動に関心が持たれる。

 今次報告には、「角川グル-プのアジア事業と今後の展望」について次のように述べている(SANARI PATENT要約)

(1)   角川グル-プは10年前に、台湾で出版社を立ち上げた(現・台湾国際角川書店)。情報誌Walkerの初の海外版「台北Walker」を創刊。メディアミックス型事業を台湾でも展開した。

(2)   2005年に香港で、映画会社Inter Continental Groupを買収。更に、香港大手コングロマリット企業「新華グル-プ」と合弁会社を設立し、中国大陸における映画館事業をも推進している。

(3)   台湾や香港では、日本のアニメや映画が非常に人気を博し、ネットの普及と相まって日本の最新コンテンツが時差なく入手できる。書籍も、コミック、小説など幅広く販売され、人気が高い。アジアのメガコンテンツプロバイダーたる基盤ができた。

(4)   一方、言葉、商慣習、文化の違いでの苦労も多い。現地採用の従業員が約300名いて、一人一人サポートやケアの方法を考える必要がある(SANARI PATENT考察: ケアする側が、真の意味でアジア文化を理解することとなる)。香港では人材の流動が極めて激しいから、その定着が重要課題である。

(5)   日本で人気が高い作品は台湾・香港でも認知度と人気が高い。例えば「クロロ軍曹」は子供から大人まで愛好している。映画「クロロ軍曹3」も今年公開したが、出版物と連動して好結果である。台湾・香港で絶好調の「ライトノベル」も注目される。「涼宮ハルヒの憂鬱」「灼眼のシャナ」「狼と更新料」は中文版の売れ行きが好調で、コミックフェアで販売するグッズも直ぐ売り切れる(SANARI PATENT注:麻生総理大臣がマンガを愛読される如く、日本コンテンツ海外展開を願う知財専門家は、上記クロロ、ハルヒ、シャナなどに親しむべきである。)

(6)   これまではコミックが出版事業の柱だったが、現在はライトノベルも収益の要として大きく成長している。特に香港では、日本で大人気のアニメコミック「らき☆すた」のメディアミックス展開がスタートし、昨月(8)のコミックフェアでコスプレショー等のプロモーションを行い、大好評だった。

(7)   これからは中国大陸への進出が大目標である。中国は政府規制が強い一方で海賊版や違法アップロードも盛んである。しかし、市場の大きさを無視できない。

(8)   一方、中国政府と香港政府間の経済貿易緊密化協定の締結により、外資企業が中国大陸に進出する環境・制度が改善されてきた。更に、日本のコンテンツ企業とパートナーシップを組んで、日本のコンテンツ・ノウハウを活用したいという大陸企業が増え、これを支援する中国政府の機運も高まっている。

SANARI PATENT所見

 先般閣議決定された「新経済成長戦略-フォローアップと改訂」(Sept.19, 2008)は、「アジア・コンテンツ・ビジネスサミットの開催などにより、国境を超えたコンテンツ制作・流通、ビジネス上の協働を促進し、アジアにおける最大のマーケットプレイスを構築して、ビジネスマッチングや発信力を活かした日本ブランドの浸透力を強化する」旨を計画している。角川グループは、これに先駆していると考える。

(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)

KADOKAWA、新経済成長戦略、角川グループ、香港、中国

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