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2008年3月22日 (土)

Activation of IP Market

Matching of Seeds and Needs: Activation of IP Market:知財流通市場活性化の方法論

弁理士 佐成 重範 sanaripat@nifty.com  Google検索SANARI PATENT

別サイト http://sanaripatent.blogspot.com/ 企業知財戦略の諸態様(2008-3-22記事)

  標題についての内閣知財戦略本部資料(2008-1-13)の記述を先ず要約する。

1.        技術のシ-ズとニ―ズのマッチング

1-1        企業が創成した技術を外部で活用し、逆に外部から知財を受容する際には、対象知財の価値評価と、具体的な活用方法を明確にする必要がある。その企業が自らこのような機能を有しない場合、知財の流通性を高める環境として、技術のシ-ズとニ―ズをマッチさせる仲介機能を要する。

1-2        これまで、工業所有権情報研修館の特許流通アドバイザ-事業などが行われ、民間特許流通事業者も20~30社程度が事業している。また改正信託業法により知財信託、知財ファンド、知財担保融資などの実績ができつつある。さらに、知財流通とその活用資金調達を併せて支援する事業も行われている。しかし、いずれも萌芽状態に在る。

1-3        今後、知財流通市場活性化のためには、知財の価値を事業と一体的に評価し、他の様々な経営資源を動員して事業の立ち上げまで関与する機能が求められると共に、市場で取扱われる案件と取引機会の拡大が必要である。

2.        具体的取組

2-1        知財は単独の価値評価は困難であり(SANARI PATENT 注:「定性的価値評価」については特許庁の要領があるが、定額的価値評価の基準は未だ公定されていない)、知財を活用した事業と一体的に評価すべきである。これにより知財の潜在価値が顕在化し企業価値が増大する。

2-2        知財仲介事業者に必要な能力は、「将来の市場ニ―ズの把握」、「技術活用事業の企画・評価」、「事業化に必要な他のリソ-スの動員」、「知財ポ-トフォリオの構築など個々の知財の付加価値の総和の増大」、「資金調達」、「ライセンサ-・ライセンシ-の仲介調整」の総合的能力である。

2-3        信託会社が特許信託を受けて大手企業へのライセンスにつなげた事例もある。この流れを加速させると共に、流通可能な知財に関する情報提供を充実し、これを発信する仕組みが必要である。

2-4        開放特許に係る事例にとどまらず、広く民間の事業者が手掛けた仲介事業者の成功事例集を作成公表すべきである。

2-5        パテントトロ-ル問題について実態を把握し、知財権が権利濫用的に行使されないよう措置すべきである。

3.        SANARI PATENT所見

  未利用特許権については、朝日新聞が「休眠特許」という欄を設けているが、経済性を欠く事例が多いようである。

  パテントトロ-ルについては、米国では、「低質な(進歩性が少ない)特許権の多発がトロ-ルの対象を続出する」と見て、特許の質の高度化」を主張する向きもある。「仲介業化者」が「パテント促進業者」と呼ばれ、関連して特許出願代理資格を取消された事件もある。

(この記事修正のご要求やご意見は、sanaripat@nifty.com に、ご記名ご送信ください)

IP Market、パテントトロ-ル、特許流通アドバイザ-、価値評価、休眠特許

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