最近のトラックバック

2016年8月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ

« Google’s Consolidated Statement of Income, Six Months Ended June 30, 2007: サイイバ-スペ-ス・Cyber-Spaceにおける多機能の展開 | トップページ | Patent Infringement Problem on Chipsets 組合せ集積回路(チップセット)の特許侵害 »

2007年8月30日 (木)

Organic Photo Conductor (OPC): キャノンファインテック、保土谷化学、リコ-、富士ゼロックス、三菱化学等の開発進む

Canon-Finetech Presents Business Report:  キャノン製レ-ザ-ビ-ムプリンタ向け有機光導電体材料

弁理士 佐成 重範(Web検索SANARI PATENT

(この記事に対する修正ご要求は、patent@sanari.nameにメ-ル下さい)

  12月決算会社のうち、キャノンファインテック(東証1部)の中間報告 書(2007-1-16-30)を受領した。増収増益基調を続け、野村證券・東洋経済の会社四季報には、多機能プリンタ等の堅調に加えて、「無借金」と特記されている。確かに、今次中間報告書連結貸借対照表に借入金の記載はなく、支払手形・買掛金を含む流動負債合計額は対前中間期比5%以上減少、流動資産は約3%増加して、流動比率(流動資産/流動負債)は、212.6%から、

 230.4%と、優良度を更に増している。

  

  特にキャノンファインテックの化成品部門で、有機光導電体原材料は、「レ-ザ-ビ-ムプリンタの感光ドラムに塗布される材料で、キャノン製レ-ザ-ビ-ムプリンタのほとんどにキャノンファインテックの有機光導電体が 用いられている」旨、今次キャノンファインテック中間報告書にも強調されている。

  有機光導電体は、同業各社が挙って開発しており、知財専門家の業務にも馴染み深いから、ここで全般的な動向を考察する。

1.        有機光導電体の市場規模の拡大

1-1        標記について、保土谷化学工業が三菱製紙から、有機光導電体材料事業を譲り受けた際の公表(2006-4-26)の1部を引用すると、次の趣旨を述べている。

「保土谷化学工業では、有機光導電体材料事業をコア事業の一つと位置付けて、経営資源を重点配分し、同事業の拡大・成長を図ってきたが、近年、有機光導電体材料分野の市場規模は画像技術高度化の進展に伴い、逐年拡大している。保土谷化学工業は、有機光導電体材料事業の成長基盤を確立し、競争力・技術力の一段の強化、顧客満足度の更なる向上を図るため、三菱製紙から同事業を譲り受け、トナ-用電荷制御材料を含む電子材料事業全般を拡充する。」

1-2        現在、「有機光導電体」という用語は、「光照射による電子遷移の結果、物質内部で移動可能な自由キャリア(電子・正孔)が生成し、輸送されて、光導電現象を示す有機化合物」の総称として用いられる。

2.        特許公開事例(SANARI PATENT要約)

2-1        リコ-プリンティングシステムの「静電印刷装置」

2-1-1      目的: メモリ現象が発生しない印刷品質の高い静電記録装置を提供する。

2-1-2      構成: 有機光導電体を母材とし、単層構造である感光体を帯電させ、画像情報により静電潜像を形成し、これをドナ-により顕像化する静電印刷装置において、印刷速度が300mm/sec以上であり、転写機構上流に1次電光源を有し、下流にAC除電器と清掃機構を配し、その活用流に再帯電器と2次除電光源を有すること、もしくは、上流に1次除電光源を有し、下流に主帯電極性と同極のDCバイアスを印加したAC除電器を配し、清掃機構の下流に2次除電光源を有することを特徴とする。

2-2 三菱化学の「画像形成方法」

2-2-1 課題: 高速の画像形成方法において、良好な耐磨耗性、ライフ、画像特性を提供する。

2-2-2 解決手段: 感光体の回転速度が60rpm以上の条件で使用される電子写真方式の画像形成方法において、感光体として所定の式で表される繰り返し構造からなるバインダ-樹脂を含有し、かつ別の所定式で表される押し込み試験における残留変形量が50%以下である有機光導電体を有する円筒状電子写真感光体を用いることを特徴とする。

2-3 富士ゼロックスの「画像表示媒体および画像書き込み装置」

2-3-1 課題: 記録された機密情報の漏洩や改ざんを防止できる画像表示媒体および画像書き込み装置を提供する。

2-3-2 解決手段: 画像表示部は、書き込み側の第1の画像表示層に第2の画像表示層が積層されて成る。第1の画像表示層は、透明基板、透明電極層、光導電層、遮光層、表示層が積層されて成り、第2の画像表示層は、透明基板、透明電極層、光導電層、表示層が積層されて成る。第1の画像表示層の光導電層は、電荷輸送層の両側に電荷発生層を設けた有機光導電体から成り、表示層は(共に)、メモリ性の液晶から成る。第1の画像表示層から画像に応じた光を照射し、かつ所定電圧を透明電極間に印加することにより第1の画像表示層または第2の画像表示層(SANARI PATENT 注:特許電子図書館の表示に「2」が脱落している)に画像を書き込む。第1の画像表示層を表示する場合、表示を許可された場合にのみ第2の画像表示層を透過状態にする。

2-4 ヒュ-レット・パッカ-ドの「正帯電用有機光導電体」

2-4-1 課題: 優れた表面離型特性、従って効率の高いトナ-粒子転写性(SANARI PATENT 注:特許電子図書館の表示に「性」が脱落している)を有する永久的に繰り返し使用可能な正帯電用有機光導電体を提供する。

2-4-2 解決手段: 導電性基材成分と、その上に約1μm以上の厚みの層を形成する水酸基含有結合剤成分と、この結合剤成分全体に均一に分布され、所定の式を有するフタロシアニン顔料成分と、ポリシロキサン、オルガノシラン化合物およびケイ素原子を有する多孔性充填剤よりまる群から選ばれ、結合剤成分全体に均一に分散される反応性安定剤成分とを含む。

« Google’s Consolidated Statement of Income, Six Months Ended June 30, 2007: サイイバ-スペ-ス・Cyber-Spaceにおける多機能の展開 | トップページ | Patent Infringement Problem on Chipsets 組合せ集積回路(チップセット)の特許侵害 »