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2007年8月22日 (水)

Micromachining, Micro photonics, Vision Sensing, Knowledge Information Control Technology: オムロン「センシング&コントロ-ル」の4技術

OMRON Presents Micro Machined Sensor, Micro Machined Relay, Stacked Polymer Optical IC/Advanced Technology, DR-LED, Pattern Vision etc.

弁理士 佐成 重範(Web検索SANARI PATENT

(この記事に対する修正ご要求は、patent@sanari.nameにメ-ル下さい)

 メタボリク(metabolic)症候群対策など健康管理意識が急速に高まり、健康計測機器においても著名なオムロン(東証・大証・名証1部)が、来る24日に東京赤坂プリンスで投資家説明会を開催する(当日は、招待者に限定。しかしオムロンは常時、各地工場見学をインタ-ネット上で案内するなど、極めてオ-プンである)。

 野村證券・東洋経済の会社四季報によれば、オムロンは、増益基調を持続し、制御機器からシステム機器へ展開。車載部品や中華圏での事業拡大(上海工場など)と共に、健康機器でも益々著名。

1.        血糖値等測定関係のオムロン特許公開事例

適正血糖値等についての情報が連日マスコミ報道されているので、冒頭に先ず標記事例を瞥見する。なお、オムロンの特許公開総件数は、12,571件に達する(2007-8-20現在)

1-1        発明の名称「健康管理装置」

1-1-1        課題: 測定が簡便で低濃度域の尿糖値を測定し、糖尿病へのリスク管理を家庭・個人で簡便に行う。

1-1-2        解決手段: 酵素電極法による尿糖測定器で、0~100mg/dlの低濃度尿糖を月数回測定し、例えば3ケ月毎にデ―タ処理し、3ケ月毎の平均値が30以下の場合は「リスク少」としてデ―タ処理結果を報知し、3ケ月毎の平均値が30~50の場合は「リスク増」であり、何らかの生活習慣の改善要として、デ―タ処理結果を報知し、3ケ月毎の平均値が50を超える場合は「リスク大」であり、至急生活習慣の改善要である旨を報知する。

1-2               発明の名称「生体情報測定器、生体情報測定システムおよび生体情報測定管理方法」

1-2-1        課題: 生体情報の管理を確実に行うことのできる生体情報測定システムを提供する。

1-2-2        解決手段: 血圧を測定するセンサには、血圧測定部と指紋センサ部が備えられる。ユ-ザ-が所定の場所に指を載せ、測定ボタンを押下すると血圧が測定され、同時に指紋が採取される。指紋の特徴は符号化され、ユ-ザ-の識別子として用いられる。血圧デ―タに指紋情報が付加され、メモリ-カ-ドに書き込まれる。または、外部接続端子に接続することによりパ-ソナルコンピュ-タや携帯端末などからネットワ-クを介して、医療機関等に送信され管理される。

2.        テルモとの対比

2-1  テルモ(東証1部)は、健康機器を主体とし、糖尿病関連中心に国内需要順調、海外中心のカテ-テル等と共に、増益基調を維持し(野村證券・東洋経済の会社四季報による)、特許公開事例も、「血糖測定装置」、「穿刺針および穿刺具」、「日付表示機能を備えた生体情報測定装置」など、健康機器に特化したものが多い。

2-2  オムロンやテルモなどの生体情報測定機器が家庭にも普及し、健康の自己管理が医学的に行われることが、「健康立国」の基礎である。

3.        オムロンの企業理念

  京都に本拠を置く企業らしく、オムロンの企業理念は深い思索のもとで表明されている。作田久男社長の挨拶には、「オムロンは創業(1948-5)以来、人や社会を便利に快適にするためには何が必要かを考え、われわれの働きでわれわれの生活を向上し、よりよい社会をつくろうという社憲のもと、様々な事業を展開してきた」と述べている。

4.        オムロンの技術開発

4-1        オムロンの技術本部では、「センシング&コントロ-ル」をフラッグシップとして、ここに軸足を置いてコアテクノロジ-を確立し、オムロン独自の先端技術に挑戦する」としている。

4-2        「センシング&コントロ-ル」とは、従来のセンシングようなデ―タの入力機能の範囲にとどまらず、センシングとコントロ-ルを組合わせることによって、入力されたデ―タが人やシステムなどの後工程に、価値ある情報として賢く(小さく、軽く、簡単に、効率的に、早く、最適に)出力する技術を意味するとしている。

4-3        「センシング&コントロ-ル」を支えるテクノロジ-プラットフォ-ムとして次の4技術を設定し、成長オプションを創出するとしている。

4-3-1        マイクロマシニング: 電子機器のダウンサイジングに伴い、圧力センサ等にも大幅な小型化が要求されている。圧力によって変形した可動電極と固定電極間の静電容量の微細な変化を読み取り検出する静電容量型の場合、構造的に感度を落とすことなく小型化するには限界があったが、オムロンは独自に開発したド-ナツダイアグラム構造によって、この限界を超克した。また、信号の高周波化に対応する低損失構造のリレ-を開発している。

4-3-2        マイクロフォトニクス: 液晶ディスプレイにおける光波制御デバイス(ケ―タイのバックライトなど)、LEDチップからの放射光を全反射部制御し、有効利用光量を倍増する。

4-3-3        画像センシング: 膨大な視覚情報から、形・文字などの意味ある情報を高速・高精度検出する。

4-3-4        知識情報処理技術: ブロ-ドバンドによる双方向コミュニケ-ションの共有空間を多様かつ高度に活用し、ブロ-ドバンドの新たな使い方を創造して、その潜在能力をフルに引き出す。

5.        SANARI PATENT所見

  オムロンのセンシング&コントロ-ル技術が、意識的・無意識的に国民生活中に浸透してゆくことが望まれる。

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