最近のトラックバック

2016年8月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ

« Brisk Distribution of Digital Contents: MIC(Ministry of Internal Affairs and Communications)の政策展開 | トップページ | Patent Nullified: 「地下水中のハロゲン化汚染物質の除去方法」特許の無効審決を知財高裁が維持(8月8日判決) »

2007年8月19日 (日)

Innovation of Hair Color: 日本女性サロン美容の、ヘアカラ-イノベ-ション

Patens for Hair Treatment: ミルボンの知財開発状況と日本女性コンテンツの魅力増進

弁理士 佐成 重範(Web検索SANARI PATENT

(この記事に対する修正ご要求は、patent@sanari.nameにメ-ル下さい)

1.        美容サロン向けトップ企業の知財開発

1-1  ミルボン(東証1部)の今次中間期事業報告(2006-12-212007-6-20)を受領した。野村證券・東洋経済の会社四季報によれば、ミルボンは美容サロン向けヘア化粧品のトップ企業で、新製品を大量投入して拡販中である。

1-2  今次報告によれば、ヘアカラ-が引続き二桁の成長を続け、ヘアカラ-剤の既成概念を変えて、サロンカラ-の価値を高める新開発製品を普及させつつある。特に「オルディ-ブ」は、208色を揃え、毛髪を2色以上に塗り分けることによって毛髪の色や質感に変化を与える「ホイルワ-ク」多層塗り技術を適用し、客それぞれの「ヘアカラ-」に立体感・個性を表現して、「サロン」の魅力を発揮する。

2.        ミルボンの特許公開事例(SANARI PATENTが要約)

上記のような活況は、最新の同社知財開発によって科学技術的に支持されている。2007年初来の特許公開事例を見ると、

2-1 「整髪剤組成物」

2-1-1 課題: 毛髪のセット保持性に優れ、使用後の毛髪の艶、仕上がりの柔軟性が良好で、操作性も良好な整髪剤組成物を提供する。

2-1-2 解決手段: 少なくとも各所定の含有率(SANARI PATENT 注:巾を設けた質量%)をもって、マイクロクリスタリンワックス(A)、キャンテリラロウ(B)、融点が30~45の植物油脂(C)を含有し、かつ(A+B/C=3~7であることを特徴とする。

2-2 エアゾ-ルスプレ-整髪剤

2-2-1 課題: 再整髪性に優れたエアゾ-ルスプレ-整髪剤を提供する。

2-2-2 解決手段: 整髪剤原液と噴射剤を有し、整髪剤原液が霧状に噴射されるアゾ-ルスプレ-整髪剤であって、少なくとも炭素数が2~4のアルコ-ル(A)、炭素数が12~22のアルコ-ル、脂肪酸とコレステロ-ル類とのエステル、および、脂肪酸とポリオ-ルとのエステルよりなる群から選択される1種以上の、25で固体またはペ-スト状の油性成分(B)、ショ糖脂肪酸エステル(C)を含有することを特徴とする。

2-3 染毛剤施術練習用組成物

2-3-1 課題:毛髪への塗布箇所が容易に判別でき、また、水と混ぜる場合の操作性に優れた染毛剤施術練習用組成物を提供する。

2-3-2 解決手段: 少なくとも、酸化チタン等の白色顔料、カチオン性界面活性剤、高級アルコ-ルおよび水をが含有することを特徴とする。

2-4 毛髪処理剤

2-4-1 課題: ケラチン(SANARI PATENT 注:細胞骨格を構成する蛋白質のひとつで、上皮細胞の中間径フィラメントを構成する)を構成成分とし、このケラチンの作用を高めて毛髪の柔軟性・質感・保持性を良好にできる毛髪処理剤を提供する。

2-4-2 解決手段: 分子量所定範囲の高分子量ケラチン、水素添加大豆などのリン脂質、1鎖型および2鎖型カチオン性界面活性剤等のカチオン性界面活性剤、植物油等の油性成分を含有することを特徴とする。

2-5 毛髪処理剤

2-5-1 課題: 内部に損傷を受けた毛髪に適用して、その硬さ・ごわつき感を解消し、柔軟性・質感・保持性を良好にできる毛髪処理剤を提供する。

2-5-2 解決手段: 少なくとも2種以上のジカルボン酸エステル(アジピン酸ジエステルとセバシン酸ジエステルの組合せなど)と、コレステロ-ル誘導体などの脂質成分を含有することを特徴とする。

3.        SANARI PATENT所見

3-1  ヘアカラ-とヘア型のイノベ-ションは、ライブ・アニメ・映画・キャラクタ-・人形等のコンテンツ全てにわたって、その要素となり、新しい日本文化のグロ-バルな発信を起動する。内閣知財戦略本部の知財推進計画08にも、コンテンツの章に、このような必須構成要素のイノベ-ション促進が強調されるべきである。

3-2  毛髪の質・量・彩度等はヒト種差が著しい人体部分のひとつであるが、ヘアカラ-の技術開発が、グロ-バルな市場開拓に至ることも望まれる。

3-3  安倍総理大臣の「美しい国」実現に先立って、知財による「美しい女性」に満ちた国が実現しつつある。

« Brisk Distribution of Digital Contents: MIC(Ministry of Internal Affairs and Communications)の政策展開 | トップページ | Patent Nullified: 「地下水中のハロゲン化汚染物質の除去方法」特許の無効審決を知財高裁が維持(8月8日判決) »