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2007年8月16日 (木)

Fluorescent Microscope by KEYENCE キ-エンスのセンサ-・蛍光顕微鏡など知財開発の独自性と、生産の全外注など経営戦略の相乗による高利益持続

Business Model for High Profit Ratio  キャノン・東芝より高率なキ-エンス営業利益率維持のビジネスモデル:  高付加価値創造と全生産外注・全直販

弁理士 佐成 重範(Web検索SANARI PATENT

(この記事に対する修正ご要求は、patent@sanari.nameにメ-ル下さい)

1.特異な技術経営モデルによる高利益率持続の成果に注目

テレビ東京の人気番組カンブリア宮殿(2007-9-13)が、経営戦略・知財戦略の特色ある総合例として、キ-エンス(東証・大証1部)の、センサ-、蛍光顕微鏡等の先端開発状況を守秘部分を交えて放映すると共に、恒常的な営業利益率50%、生産外注主義、対顧客商品直送、毎月業績配分支給による高給与水準など、経営戦略・知財戦略の特色ある総合が、持続的に成果を収めていることを報道した。

野村證券・東洋経済の会社四季報も、「生産外注、直販と開発力に富み、業績更新続く」と特色づけ、「FAセンサ-など検出・計測・制御機器の好調持続」、「海外拠点80超、海外売上比率25%へ」と、経営・知財双方の戦略成果の持続を示しいる。

2.キャノンとの営業利益率比較(SANARI PATENT 注:営業利益は、売上から製造または購入原価と管理費を差引いた利益で、本業による利益を示し、経常利益は、営業利益に営業外損益を加減した利益を示す)

上記テレビ東京の番組では、営業利益率(営業利益/売上)良好な企業の代表としてキャノンとの比較を示していた。SANARI PATENTが別途計算すると、キ-エンスの2007年3月期は、930億円/1827億円で、50.9%、キャノンの2006年12月期は、7900億円/4兆5400億円で17.4%であるから、率の差は大きいが、業容の差も大きい。ちなみに、いわゆる総合電機メ―カのうち最近の収支良好と評価されている東芝の2007年3月期は、2584億円/7兆1164億円で、1.8%である。

3.蛍光顕微鏡におけるキ-エンスの高付加価値性

3-1 上記テレビ東京の番組では、「場所を選ばず、どこでも蛍光観察ができる新構造」の蛍光顕微鏡が例示されたが、蛍光顕微鏡自体は既にキ-エンスを含めて各社で開発が進んでおり、これらに「暗室不要」の機能を付加したところにキ-エンスの高付加価値知財・高営業利益率経営のビジネスモデルが存在すると、SANARI PATENTは考える。

3-2 蛍光顕微鏡は、例えば水銀ランプを光源(励起光)として、試料から発する微弱な蛍光を観察する顕微鏡であるから、暗室内操作においてCCD(Charge Coupled Device: 半導体を用いた揮発性の記憶媒体)カメラを併用するなどの観察方法が用いられてきた。

3-3 キ-エンスが創生した新蛍光顕微鏡は、観察に暗室を不要化したことで、蛍光顕微鏡の画期的イノベ-ションであるとSANARI PATENTは考える。

 蛍光顕微鏡のメ―カは複数存在し、その中からキ-エンスの考案を付加できるメ―カに外注生産して、高速度な直販を行うことにより、ニ―ズに即応する営業をもって高営業利益率を得ると共に、毎月の業績を直ちに毎月の付加給与に加算して業界随一の給与水準(例えば35歳で月額1250万円超)を給与し、イノベ-ションに直結する開発意欲を培養しているものと考えられる。

4.蛍光顕微鏡に関する特許公開事例(SANARI PATENTが要約)

   2007年に入ってから18件の事例がみられるが(2007-8-15)、次のように、おおむね観察方法に関する課題を解決するものである。

4-1  大阪府立大学の「蛍光顕微鏡」(電子的検出器を励起光フィルタ装置と連動させる)

4-2  ペンタックスの「組織の蛍光染色方法」(フルオレセインまたはその塩を含有する溶液で組織を処理し、所定pH値未満の酸性条件下で観察する)

4-3  オリンパスの「全反射蛍光顕微鏡」

4-4  リ-ゼンツオブザユニバ-シティオブカリフォルニアの「ßアミロイド斑および神経原繊維変化の標識方法」

4-5  エスア-ルエルの「浮遊細胞の検査方法」

4-6  パロアルトリサ-チセンタ-インコ-ポレ-テッドの「試料検出システム」

4-7  オプトレックスの「汚染物質の除去方法」

4-8  島津製作所の「イメ-ジ質量分析装置」

4-9  横河電機の「蛍光顕微鏡用標準プレパラ-ト」

4-10            オリンパスの「ウエルの配列方向を検出する方法および光分析装置」

4-11            岡山大学の「生理活性判定方法および生理活性判定キット」

4-12            NTTの「光源、波長変換装置および蛍光顕微鏡装置」

4-13            浜松科学技術研究振興会の「光毒性の高感度検出方法および光毒性検出用キット」

4-14            オリンパスの「走査型蛍光顕微鏡」

4-15            カ-ルツザイスマイクロイメ-ジングゲ-エムベ-ハ-の「顕微鏡対物レンズシステムおよび顕微鏡観察方法」

4-16            カ-ルツザイスマイクロイメ-ジングゲ-エムベ-ハ-の「顕微鏡対物レンズおよび顕微鏡観察方法」

4-17            科学技術振興機構等の「3次元位置観測方法および装置」

4-18            キャノンの「核酸ハイブリッドの融点測定方法およびそのための装置」

5.SANARI PATENT所見

   蛍光顕微鏡の機能をイノベ-ションに結びつける創案においても、知財戦略・経営戦略の選択と集中の態様によって、多様な結果を生んでいることがうかがわれる。

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