最近のトラックバック

2016年8月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ

« Public Comment for Bio Cluster Strategy in KYUUSYUU: パブコメ、明日3日が送信期限(九州経済産業局あて) | トップページ | Protecting the Public from Unscrupulous Invention Promoters, Disciplinary Action Taken by USPTO 控訴法廷でBパテントアト-ニ-の弁明 »

2007年8月 3日 (金)

Contradictions between Technical Fields 分野間相克の調整、環境とナノテクノロジ-、生物多様性と遺伝子組換など

Fusion of Natural and Social Science  第3期科学技術基本計画における「環境技術政策の自然・社会科学融合」の必要性に対応する「発明の定義」

弁理士 佐成 重範(Web検索SANARI PATENT

(この記事に対する修正ご要求は、patent@sanari.nameにメ-ル下さい)

  環境技術は、内閣知財戦略本部・知財推進計画08の重点4分野のひとつであるが、その原典・第3期科学技術基本計画の環境技術の章には、次のような記述がある。

  「ナノテクノロジ-などの新技術によって生成される物質や新規に開発される物質などによる新たなリスクが危惧されているため、それらに対応可能な予見的リスク管理技術の開発が求められる。」

  産業の発達と環境の保全の両立は、古くかつ新しい課題で、知財の開発と他の価値との調整も、類似した課題である。知財専門家としては、水処理技術や化石燃料代替エネルギ-の低廉な製造など、知的財産権化による促進を職責とする。

  このような立場から、環境技術に係る知財戦略について意見を述べる。

1.        第3期科学技術基本計画は、「環境政策学、環境経済学、環境倫理学等の社会科学・人文科学系の研究を強化し、さらに自然科学系研究との連携強化が必要」と述べている。知的財産権の創造においても、この視点が完全に活かされるよう、わが国特許法の「発明」の定義から、「自然法則の利用」という限定を除去し、米国特許法と等しくすべきである。

2.        水質処理に関する最近の特許公開事例として、「有機性排水の処理方法」(オルガノ: 多段式生物処理において、設置ベ-ス等を縮小化すると共に、高水質処理水を得る)、「固体高分子形燃料電池システムおよびその運転方法」(松下電器産業: 熱ロスを抑制しながら、または、終了時間を短縮させながら冷却水の水質を維持する)、「フッ素含有排水の処理方法」(東ソ-: フッ素含有廃水処理に対する凝集沈殿による処理方法において、フッ素濃度の低い高品質の処理排水を得る方法は未だ開発されていないが、この方法を提供する)など、処理の高度化、低コスト化を解決するものにについては、特許行政上の重点課題とされたい。

3.        排気・排煙処理に関する最近の特許公開事例として、「吸着部材および排煙処理装置」(三菱重工: 水銀等の再生処理が簡易となり、連続処理を行う)、「耐食性を有するフィン付き伝熱管および排ガス加熱装置」(パブコック日立: 酸性ミストの蒸発による管材の腐食を、他の設備を必要とせず、かつ安全・効果的・経済的・簡便に防止する)、「排気処理装置」(本田技研: 燃料電池システムの運転試験に用いることができ、アイドルストップ状態や走行中発電停止になった場合にも燃料電池を劣化させない排気処理)、「エンジン排気処理装置およびエンジン駆動式ヒ-トポンプ装置」(三洋電機: 排気ガスの逆流による異音発生がない)など、経済性を備え、異音防止等の悪副作用を伴わない発明の要素と効果を総合判断する特許付与が望まれる。

4.        騒音防止に関する最近の特許公開事例として、「エレベ-タの戸係合装置」(三菱電機: 乗場の敷居およびかごの敷居間距離が小さいエレベ-タ装置においても、騒音防止と電力節減を図り、確実に戸駆動装置の駆動力を乗場の戸に伝達する)、「シ-ト処理装置および画像形成装置」(キャノン: 消費電力の削減、騒音防止、耐久性向上、生産性向上、省スペ-ス化を可能にする)、「車両用騒音防止装置」(デンソ-: 車室内の音量が大きい場合にも、その音を下げず、周囲に迷惑をかけない)など、電力節減や騒音分布の適切をも効果とする総合性を特許性判断の要素とすることが望まれる。

« Public Comment for Bio Cluster Strategy in KYUUSYUU: パブコメ、明日3日が送信期限(九州経済産業局あて) | トップページ | Protecting the Public from Unscrupulous Invention Promoters, Disciplinary Action Taken by USPTO 控訴法廷でBパテントアト-ニ-の弁明 »