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2006年11月29日 (水)

バイオベンチャ―の発進拠点; 野村バイオコンファレンスの紹介事例

「カルナバイオサイエンス←オルガノ」、「クリングルファ―マ←阪大」、「デ・ウエスタン・セラピテクス←日本新薬等」

弁理士 佐成 重範(Web検索SANARI PATENT

6(付番は承前).カルナバイオサイエンス

6-1        会社の自己紹介

「カルナバイオサイエンスは、日本オルガノからスピンオフし、2003年4月に設立した創薬基盤技術型バイオベンチャ―企業である。キナ―ゼ阻害薬(SANARI PATENT 注:キナ―ゼは、蛋白を燐酸化する酵素で、生体内情報伝達物質の一つであるが、プロティンキナ―ゼ、ATMキナ―ゼ、チロシンキナ―ゼ、Rhoキナ―ゼ等、600種に及び、各機能を異にし、また、カルシウム依存性・サイクリン依存性等の異なる特徴を示すので、それぞれの機能の発現・阻害が必要な場合に応じて、多様なキナ―ゼ・阻害剤が開発されてきた)を創薬することを目的として、高品質キナ―ゼ蛋白質の作製、最先端のホモジニアス(SANARI PATENT 注:均質・同質)なキナ―ゼ阻害薬アッセイ系およびキナ―ゼ阻害薬プロファイリングパネルの確立を行い、自社創薬研究を展開すると共に、創薬基盤技術製品・サ-ビスを顧客に提供し、創薬に要する時間の大幅な短縮に寄与する」。

  

上記自己紹介の結びの、「顧客の創薬所要時間の短縮への寄与」は、医薬産業にとって極めて重要と考える。

6-2        経営陣の経歴は、「オルガノ」(4名)、「メルク・ホエイ」、「カネボウ」、「中外製薬」、「司法書士」のほか、アドバイザリ―ボ―ドに、東大、阪大、北大、愛媛大の、計8教授を擁する。

6-3        資本金の拠出は、経営陣、従業員、顧問、ベンチャ-キャピタル、業務連携会社等で、バイオベンチャ―の特徴として、一般の中小企業と異なり、資本金額は高額である。

7.クリングルファ―マ

7-1 会社の自己紹介

  「クリングルファ―マは、阪大発の対癌創薬バイオベンチャ―として、200112月に設立された。現在開発中の創薬シ―ズは、NK4(蛋白質/遺伝子とHGF(蛋白質)である。

7-1-1 NK4: 

     NK4は、肝細胞増殖因子のアンタゴニストとして発見された蛋白質で、癌の浸潤・転移を抑制する。その活性とは別に血管新生阻害作用(癌腫瘍組織の成長を阻害する)をも有し、類のない2機能分子(SANARI PATENT 注:マルチタ―ゲット)である。

   従来の制癌剤は、癌細胞を直接殺すことを目的として開発されたため、臓器不全や免疫力低下を伴ったが、NK4は直接細胞を損傷しないため、副作用が少ない。

7-1-2 NGF

     肝細胞増殖因子NGFは、成熟肝細胞に対する増殖促進因子として、阪大の中村敬一教授が世界に先駆けて発見し、単離・クロ―ニングした。多様な細胞に対して細胞増殖促進、細胞運動促進、抗ポト―シス(細胞死)、形態形成誘導等の生理活性を有する。

7-2        経営陣の経歴

「武田薬品」、「米国Purdue大学・三井物産」、「理学博士・NK4の発見者・阪大大学院医学系研究科助教授」、「和研製薬・田辺製薬」、「HGFNK4発見者・阪大大学院医学系研究科教授」の5名。

8.デ・ウエスタン・セラピテクス

8-1 会社の自己紹介

   社有の膨大なシ―ド化合物の蓄積を利用すると共に、日高弘義医学博士が考案した独自技術による標的蛋白の同定により、有効・安全な新薬開発を行うこと目的として、1999年に設立した。

8-2 経営陣の経歴は、「興和新薬・スタイライフ・日研科学」、「京大助教授・三重大教授・名大教授・デュ―ク大客員教授」、「三和銀行・三菱東京UFJ銀行」、「米国国立予防衛生研究所訪問研究員・三重大病院教授」の4名で

  ある。

6-4        社名デ・ウエスタン・セラピテクスは、Drug Western Therapeutics Instituteの意味で、デ・ウエスタン・セラピテクスが特許を持つ独自技術に由来する。投与された薬が体内の、どの蛋白質と結合して薬理作用を示したかを調べる方法であり、その蛋白質の構造・機能を明らかにすることができる。

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